H28年度より取り組まれている、公共施設の木造と他構造のコスト比較情報のH29年度版がアップされました。どちらも木を活かす建築推進協議会HP内よりダウンロードが可能です。

【平成29年度 木造公共建築物誘導経費支援報告書ダウンロードページはこちらへ】

【概要版等のダウンロードページはこちらへ】

平成29年度はRC造小学校を木造化にした場合の工事費比較

茨城県牛久市の鉄筋コンクリート造の小学校をコスト比較しました。内装には木材がふんだんに使われている小学校です。同じように内装に木材を利用して木造にした場合は、どちらが安いのか?を比較しています。

こちらが結果をまとめている概要版です。結果は木造校舎の方が安くなっています。木造が安くなっている大きな要因は、「軽さ」です。RC造に比べ木造躯体の重量が軽いので、杭工事や地盤改良工事費の金額が格段に安くなるためです。地盤が悪い土地に建設する際は、軽い木造校舎が有利ということが言える結果となりました。

今回比較した建物の概要がこちらになります。

報告書を見ていただければ、工事費各種の金額内訳や工事金額の違いについての分析等まとめも記載してあります。

別ダウンロードでは、RC造と木造の図面それぞれも見られますので、ぜひ、ご覧下さい。

コスト比較は同じ質感で

H28年度は鉄骨造と木造の比較。H29年度はRC造との比較でした。どちらの結果も、木造が安いという結果がまとまっています。すべての建物において同じことが言えるわけではありません。しかし、室内に利用する、見える木材の部分が同等の質感とした場合の前提条件を整えているからです。

また、地盤が悪いところが多く、杭工事や地盤改良工事が必要な場合が多いため、結果的に軽い木造が有利になっています。地盤が良いところでは、木造が高くなる場合もあります。

2年度の比較結果より、構造それぞれの特色から木造化木質化比較それぞれの向き不向きなども見えてきました。結果をご覧いただき、これから計画する建物は木造化するメリットがコスト的にもよいかどうかの判断材量となることに期待です。

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