公共木造技術支援で、松江市、米原市で第一回目の検討会を開催してきました。
どちらの地域も、製材所がしっかりしていて、地域材活用のポテンシャルあります。よくあるパターンは地域の製材所が小規模のため対応できないことが多く、どうしよう?ということがあります。地域の製材所が、住宅用木材と共に、中大規模木造建築用木材の対応力が備わると、より一層地域の木材が循環しだします。そして、地域経済も循環するのでいいことづくめです。
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松江市では、組合があり、若手製材者もおり、地元製材所である野口木材店ブログを拝見すると幅広い取組をされています。また、県産材のいい松もあるようです(ブログ写真拝借しました)。地域の製材所が共同で「しまねの木」を県外への出荷する取組も県単位で取り組んでいたりしています。いろいろ連携取れている感じがするので、今後、実際に中大規模木造建築へどのように関わり、体制が構築されていけるのか楽しみです。これから、発注者や設計者とどのように体制を組み情報共有できるかです。

米原市では、工事が始まり出したので、これから材料をどのように効率的に検査・搬入できるかが大切なところです。工事が始まり出すと、どんどん各工事が進んでいくので、手遅れになる前に、早めに決めることを関係者で決めなければなりません。中心となる製材所と加工所、施工者間での工程、情報共有が進んだので、これからより具体的な木材の保管場所や検査内容等の検討が進みます。こちらのまちでは、民間で中大規模木造建築を建てたいと考えている方とこちらの製材所さんが出会うことで、より地域材での木造化が進む可能性が出ているというお話が伺えました。やはり、中大規模木造建築用木材に関わった経験のある製材所さんがいるだけで、木造化の可能性が広がることを実感です。

もちろん、製材所だけでは、建築はつくれませんので、発注者、設計者、その他の木材関係者の体制構築が地域材中大規模木造建築づくりには必須です。今回、松江市の検討会講師にお越しいただいた、地域材中大規模木造建築先進地である鶴岡市の後藤さんの講義からも実感です。「どのようなコンセプトで木造建築をつくりたいのか!?」関係者全員が共有しながら進めなければならないキーワード教わりました。各地の木造化支援で伝えていきます。

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