会津流域林業活性化センター主催の「公共施設等における地域材利用促進講演会」に講師として出席してきました。
会津管内の行政、木材関係、設計者、施工者等40~50名ほどご参加いただいた中、「公共建築物等における地域材活用術~もっと木をつかうための地域ネットワークづくり~」と題して、木造公共建築物技術支援の取り組みを中心として木材活用の話をさせていただきました。支援の5年分の取り組み内容や近年の成果も盛り込み、地域材を地域の関係者で連携し中大規模の木造建築を実施する方法や事例の紹介をしました。特に、地域材情報や製材所情報、製材所の連携、技術力UPに関する重要性を話させていただきました。
当初は同時に、会津材を中大規模木造建築へ活用するためのマニュアル作りを求められていました。マニュアルはつくって終わりになる恐れもあるので、どこかの地域で実際に建設する建物を通して、地域の木材調達体制の構築を行っていくことの重要性を講義を通して伝えました。各地の取り組み内容や木造化のプロセスをご理解いただき、地域の製材所のネットワークづくりの話を進め来年度もあれば技術支援を受け、実際に取り組んでいきたいという方向になりました。
いくつか近隣市町村で木造化の計画や竣工した物件があるのですが、会津材の調達が間に合わなく、中通りや浜通りから木材調達をおこなっているということも地域的な課題があるようでした。これから、地域の木材情報をまとめていければ、より具体的な課題改善方法や会津材活用方法等が見出せると思います。ぜひ、地域でネットワークづくりを初めていただきたいと思います。また、会津地域へ伺える時期が来るのが楽しみです。