茶室のある住まいAYハウス。現場進行中です。工事に先駆け、茶室の床柱等の銘木や造作家具用の無垢板などを吟味するためお施主さんと製材所へ通っています。自分好みの家づくりには、素材選びも重要。銘木や無垢板は木の素材感が魅力で、一つづつ表情が異なるところが面白い半面選ぶのが難しい。だから床柱や無垢板などを選ぶ時は、いい材と出会えるかどうか!?建材との出会いも縁だなと感じます。材との出会い方紹介。

銘木は専門の製材所であれば在庫豊富

茶室に利用する銘木は、専門の建材店・製材所であれば在庫が豊富です。最近、和室をつくる家が減ったことで、床柱など和室や茶室に利用する銘木の在庫がある製材所は多くはありません。床柱一本づつ表情が異なります。カタログで選ぶというのは至難の業。お施主さん好みの茶室を実現するために、実物が見られるところを探しました。車で約2時間の郡山市に「銘林」という会社が銘木を取り扱っていて、在庫があったので、お施主さんと見学へ。(去年の夏)

茶室全体のバランスを考えた材選び

茶室の3Dイメージ。少し前の3Dなので細部異なる部分もありますが、8畳広間の茶室です。今回は、床柱、床框、天井板などを選びました。

床柱は、絞り丸太。ものにより、絞り具合は千差万別。いくつかあるものを見比べることで、金額にもよりますが、好みの丸太をセレクトできました。

今回助かったのは、天井板。茶室は京間なため、一般的な江戸間より広いのです。和室でよくつかわれるのは、木目をプリントした合板が主。しかし、無垢の木をスライスして作った天井板の方がより茶室の雰囲気には合うため、何とか無垢の木タイプを使いたいところ。幸いにも在庫があり、見られたおかげでものを選ぶことができました。

その後、銘木の展示会が開催されることを教わりました。お施主さんは展示会へ行き杉の太鼓落し掛けをセレクトされました。銘木建材店には、常時ある在庫と展示会で集める在庫、取り寄せるものなどあります。行って見て、話を伺うことで、いい銘木との出会いがありました。茶室、和室どこまでこだわるかにもよりますが、出かけることを楽しんでもらえれば、納得の材料選びができますよ。

無垢天板はmukuroomへ

家づくりの打合せをしていると、大半のお施主さんは、無垢板に興味を持たれます。自然素材好きなお施主さんがお客さんだからかもしれませんが。木のことは、いわき市内の正木屋材木店さんにいつも相談しています。特に、無垢板を見て選ぶなら、mukuroomがお勧め。

無垢板をひっくり返して見て

正木屋材木店さんで昨年の夏ごろ無垢板展示会していました。その時お施主さんと見に行き、キッチンカウンターの無垢板を選定。トチノ木。

リビングダイニングの3D。右側のダイニングテーブルの奥がキッチンです。キッチンとダイニングの間には食器収納棚とキッチンカウンターを造作家具でつくります。そのカウンターを無垢の天板にするための材選びでした。材料の選び方のコツを習得したお施主さんは、左側の書斎コーナーの天板も無垢板にしようかどうか?ということで最近、mukuroomへ行ってきました。

今回無垢板では、書斎デスクの寸法にあわなかったため、はぎ板や集成板で検討することになりました。どの材を選ぶか?mukuroomサンプルが分かりやすい。タモかホワイトアッシュになりそうです。フローリングが栗のフローリングなのでその質感にあわせます。

キッチンカウンターの天板を選んだのは、約半年前。どんな無垢板だったか忘れています。というわけで、在庫の中から出してもらい、採寸しました。天板は通常、木表側を上にするのですが、今回はヘリを写真の角度で使いたいとなり、ひっくりかえして木表側を下にすることになりました。正木屋さん曰く、しっかり乾燥しているので、多少は動くが大丈夫でしょうとのこと。これから、この無垢板のカタチにあわせた造作家具詳細図づくりです。

材料選びも家づくりの楽しみ

お施主さんに、東へ西へと建材店や製材所巡りしていただいたおかげで、好みの材を選ぶことができました。通常の建材選びは、カタログ見て、小さなサンプル見て選ぶことが主です。しかし、車で移動して見られるところがあれば、ぜひ、足を伸ばしてみていただきたいです。建材選びも家づくり。環デザイン舎では、材料収集、製材所・ショールームめぐりサポートしています。

基礎工事が終わり、上棟、内装工事へ進みます。夏ごろには、この天板や銘木なども現場へ運び込まれる予定。木目がどんなインテリアの雰囲気をつくるか楽しみです。

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