住まいの無料相談ご連絡いただきました。いわき市内の築浅な中古住宅購入予定者からのご連絡。リノベーションしたいが、予算検討も含めどのようにできるか一度見てほしいとのこと。早速伺いました。結構きれいで立派な建物。しかし、少し残念な間取り。こういう中古住宅多いよなと思いつつも、今までリノベ設計してきた物件も同様な内容があったので、中古住宅間取りとリノベーション設計の考え方を紹介します。

残念な間取り

今回の残念な間取りは、「素人間取りをそのまま大工がつくった和風住宅」

敷地は広く、使っている建材よく、劣化も少ない築浅中古住宅。和風なしつらえはよいのですが、間取りが悪いので広さはあるが、日当たり悪くなんだか住みにくい家。

もちろんそのまま住めるのですが、少しづつ気になる部分が積み重なると残念感が増します。

中古住宅購入条件の一つとして、立地があります。ご家族の通勤通学等を考えると立地、予算等に合う条件の中古住宅を探します。探し疲れたころに良い物件と出会うと、多少「間取りが残念」でも購入される場合がよくあります。

そういう時こそ、「残念な間取り」をリノベーションするのがオススメです。構造体を残し、ご家族のライフスタイルに合う間取りづくりへ。

設計者の役割

今回の相談者さんは、「知り合いの大工さんに、間取りの不満を伝え、改善方法相談したけど、何とかなるよといわれ、具体的に図面などで示してもらえないので困っています。」とのこと。基本的に大工さんはつくることのプロ。間取りづくり、デザインは設計者の仕事です。ここで設計の素人オーナーが大工さんに指示してリフォームすると、残念な間取りがさらに残念になる可能性が高いので、ぜひ、設計者へご相談ください。

もう一点相談者さん曰く、「リフォームの情報調べるとネットにたくさんあり、どれがどうだか良く分からなくなる」。家づくり経験が少ないので陥りがちな現象。情報の取捨選択と整理が必要です。設計者として私が行う方法は建物の特性を読み取りご家族のライフタイルに最大限あわせられやすい間取りを提案すること。プロセスは以下。

①建物のつくりを見る。

②オーナーさんの要望を伺う。家族構成やライフスタイルなどを伺う。

③建物のつくりと要望、予算から、どこへ集中して改修すべきかを考える。

④素人の方は、薄く広く直す発想が大半。リノベ設計の専門家(私)は、効果的な部分を集中的に直すことを提案します。設計者によって考え方様々なので、好みが合う方を探してください。

今回のリノベアイデア

・直した方がよいところ多数ありましたが、予算の関係で集中的に直すべき部屋は1部屋程度と想定されました。

・家族の生活拠点となる台所。もしくは家族共有のファミリークローゼットづくり。

・台所は、現状でも使える状態。子どもさんがこれから大きくなるのと、毎日使うキッチン周りは新しくした方が家事効率がよくなるので、気分的にも改修したほうがよさそう。

・ファミリークローゼットづくりは、残念な間取り解消の一案。家の中心に位置する6畳間は日当たり悪く、各部屋の動線の中間地点。収納がいまいち無い家なので、6畳間に収納率が高くなる改修をすることで、各部屋がすっきり片付きやすくなりそう。

これらの提案をオーナーさんへしたところ、今までモヤモヤしていた不安や要望が少しスッキリされたようでした。今後どうするかはご家族でご検討いただくことになりました。

残念な間取りこそリノベーション

残念な間取りを見ると、昔頑張ってつくったんだけど、今は住みにくいなと感じます。一方でクセのある間取りが、設計者心をくすぐるもので。新築ではありえない間取りが生まれ、その家の独特な住み心地へつながります。今まで設計してきたリノベーション事例も大半は残念な間取り。しかし、住まい手さんの好みと要望を反映させデザインで整えることで、住みよい住まいに変化しています。ぜひ、設計事例をご覧下さい。

中古住宅購入検討中の皆さんへ

この中古住宅を購入しようか?買った後にリノベーションしたいけど、どうすればよいのだろう?という住まい手さん。ぜひ、一度ご相談ください。初回無料で住まい相談対応可能です。プロの目線の判断材料増えることで、安心感増します。モヤモヤとした不安が少し解消されます。私にとっては、残念な間取り拝見して、よくなる間取りを考えるトレーニングになります。ゆくゆくは一緒にリノベーションプランニング打合せできることを期待しています。

中古住宅や古民家。壊すより、リノベーションで活かすのはいかがですか。予算や条件に応じたエリアリノベーション可能です。エリアリノベーションとは、家全体を直すのではなく、直す範囲を限定することで費用対効果の高いリノベーションを行う手法です。参考にこちらのコラムもご覧下さいリフォームは3種類のエリアで考える」。

残念な間取りを家事楽住宅へリノベーション

2022年竣工の家事楽な住宅SKハウス。こちらも残念な間取りの中古住宅をリノベーションした事例です。詳細はHPをご覧下さい

住まいの無料相談 受付中
「新築を考えているけど、どこから始めればいいの?」
「今住んでいる家をリフォームしたいけど、できる?」

無料で住まいづくりに関する相談を受付けています!
私も勉強になるので、気軽にお問い合わせください。
旬の野菜が畑になっていれば、きたせ農園の無農薬有機野菜プレゼント中。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事