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「小舟木エコ村ものがたり」という本を読みました。
エコのつく建物やまち系のものは仕事柄、書店などで目を通しますが、こちらの本をさっと見て感じたのは、ちょっと違うけど普通な感じがいい感じ、という感想でした。よく、エコということで極端になる場合が少なくありません。いい意味で普通な感じというのは、無理がなく、共感できる幅が広く、続けやすいということが何よりもエコにつながると思うからです。
エコ村をつくろう!ということで人が集まり、様々なWSや視察などを繰り返していく中で、様々なアイデアを実現化へ進めていったこと、しかし現実的には思うようにはいかない法制度への対応なども書かれています。その雰囲気を実際に見てみたいなと思っていたところ、たまたま名古屋出張の仕事があったので足をのばしました。
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実際にまちを歩くとハウスメーカの家も多数建ち並び、一見、普通の宅地分譲の戸建てニュータウンか?とも思えないことはないですが、目が慣れてくると普通とは異なることが分かります。庭先に、畑があり、垣根や花の代わりにキャベツなどがなっています。
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だんだんわかってくると、不思議な街並みということがわかります。
事前に申し込むと、小舟木エコ村の関係者の方が案内してくれます。
今回は、当初から関わられている、飯田さんにお話を伺えました。実施にお会いできると、どのような思いで立上げ関わってきたかというプロセスを伺えてよかったです。何より気になっていた「普通ぽいけどいい感じ」がする理由は、エコ村ですが、精神ではなく生命の関わりを考え取組んできたということを伺えて納得です!
自然の営み、循環の一部を住環境につなげられるデザイン、地域のつながりもできるハードとソフトの仕組みづくりに取り組まれてきたいい事例だと思います。事業ですから理想と現実はもちろんあります。
そしてまちづくり、エコ、コミュニティ、エコな住いづくりなどといろいろ脱線しながら話している中で、「コミュニティデザイン、ソーシャルデザイン」という言葉を学ばせて頂きました。実践している方から伝わる言葉には威力があります。
いろいろと学びが多い見学をさせていただき、次のデザインへの活力が湧きました。

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