2019年10月いわき市平窪エリアは、台風による水害で床上浸水の被害にみまわれました。IOハウスは、台風による床上浸水住宅の改築計画。2019年の末からご相談を受け、敷地や階数など検討を重ね、20案目で高基礎平屋の計画にまとまりました。想定しにくい水害。水害を考慮した計画のプロセスを紹介します。

水害の恐れの少ない土地案

水害後に、家を建て直すご相談をいただきました。今まで住んでいた場所ではなく異なる土地へ新築する計画要望。水害への疲れや恐怖も強く、可能であれば水害の被害がなかった土地に住みたいとのことでした。

新たな土地は、日当たりが悪いのが課題。日中の数時間の日当たりを考えたプランを練り5案作成しました。今まで日当たり良く広い土地に住んでいたこともあり、なかなか理想の住まいに近づきません。計画を進めている間に時間も経ち、今住んでいる場所に建て替える方針へ変更しました。

水害対策は2階建

今まで住んでいたところへ建て替え計画。水害時の恐怖感から、もしもの避難場所として2階が必須。その他の建築的な水害対応策を調べましたが、ほとんどありませんでした。行きついたのは、「高基礎」。この地域は地面から1m以上のところに1階の床を確保しておけば、前回程度の水害であれば、床上浸水が免れそうです。これ以上高くしても、普段の生活が不便になったり、コストが高くなったりします。

ダイニングカウンター

2階建高基礎案は5案つくりました。プランづくりの打合せを通して、家族の個室を優先し、ダイニングリビングはコンパクト化。キッチンに対面するダイニングテーブルでもよい。老後の介護を考えた部屋などの間取りに対する要望も整理できてきました。

高基礎平屋案で確定

今まで高基礎2階建案で検討してきましたが、立面を見るとアンバランス。コンパクトな住まいで、基礎を高くすると2階建が細長く見えてしまいます。ご高齢なお施主さんが階段の上がり下がりを考えると平屋の方がよいのでは?と。しばらくご検討いただき、平屋案で検討することになりました。

平屋案も複数検討し10案目。理想の間取りにたどり着きました!最初から考えるとトータル20案目。よかった。家の間取りづくりは、何往復もして徐々にまとまるもの。いつもこのくらいプランニング打合せしています。つくりながらお施主さんもご検討いただくことで、どこを優先すべきかが見えてきます。納得いけるまで、いいプランにまとまるようデザインするのが環デザイン舎の役割です。

高基礎平屋案のLDK初期のイメージ。複数案検討してきて、個室を充実させ、LDKはコンパクトにまとめる方向が見えてきた結果です。

今回の住宅では、これから、水害対策、土地の気候条件対応、高齢者対応、コストコントロールに励みます。コンパクトに、住み心地良く、安心安全な住まいづくり進行中です。

家づくり打合せお土産野菜

環デザイン舎の家づくり打合せには、きたせ農園の無農薬有機肥料栽培野菜がついてきます。家づくりは、決断の連続。家族相談も大変なときがあります。そんな時に、採れたて野菜でリフレッシュいただきながら、理想の家づくりができるといいなと考えております。

住まい・建物の新築、リフォーム、リノベーションの無料相談も受付中。今の時期でしたら、キャベツ、ソラマメ、大根などの野菜お土産付です。お気軽にご相談ください。

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