CLT協会主催の実務者のためのCLT建築物設計の手引き」講習会へ行ってきました。
CLT建築がつくられだしましたが、実績がすくないため、設計する際にどのような点へ配慮すべきかをまとめたテキストができたということで、その内容を解説する講習会でした。CLTの概要をはじめ、耐久性、温熱環境、遮音性、防耐火などの情報がまとまったテキストです。
CLTは木の厚みで断熱性能があり、5、6地域では断熱材がなくても結露しないということに驚きました。
木の固まり的なCLT、RC壁構造のような感じですが、遮音に関してはRC造よりおとります。そのため、床CLTの上下にどのような仕上げ仕様をつくると遮音性能が確保できるかのデータがあります。予算と必要遮音量に応じて選択できる資料です。
防耐火は、耐久性も同じようですが、基本的には、木造の耐火、耐久性仕様とほぼ同じように考える必要があることが書かれています。もちろん、CLTをどの部分にどのように使っていくかで仕様やおさまりも変わってきます。
個人的には、施工、発注に関する資料は、CLT化を実現させる関係者間で情報共有する際に、わかりやすい資料だと感じました。
CLTは、先に設備配管のルート設定を行い、必要に応じて、配管の穴などを空けなければなりません。配管をどのように隠すか、スイッチをどのように設置するかのパターン図は分かりやすいないようです。最近は、天井につける照明は、リモコン操作のものも多いので、スイッチ配線せず、リモコンだけという方法も選択肢にありました。
これからテキスト熟読し、CLT設計支援で活用していきます。新しい工法、勉強し続けねばです。