IMG_9250

NNハウスの30数年前の図面が見つかりました。おかげで、小屋裏の部材寸法や床の構成が分かりました。先日、押し入れから小屋裏に入り調査はしたのですが、肝心の浴室などの天井裏は懐が狭く、近づけず寸法まで確認できなかったので助かります。実際に解体してみないと図面通りかは確認できませんが、有力情報です。あたりまえですけど手書きの図面で青焼きの用紙。30数年前に図面を書いていた方を思います。きっと、おじいさんと打合せしながら図面つくったんだろうなと。

高齢のおじいさんも同席して、先日、エコリノベーションの打合せを行いました。おじいさんが、「既存のトイレそのままでいい」ということだったのでなぜだろう?と思い、いろいろ話を伺っていると、この家をつくった時のことをうかがえました。トイレに木をはったこと、それを壊すのはもったいない。木の仕上げはまだ使えるのではないか。その木を使えば、工事費も抑えられるのではないか、という思いでした。バリアフリーのことや水回りの劣化は今取り替えたほうが結果的には快適になり、コスト以上の意味合いはあると考えられます。しかし、おじいさんが当時いろいろ考えつくった家、仕上げへの愛着が建築に係るものにとって、すごくうれしいなあと話を伺いながら感じました。これからの時代も、じっくりと話し合いながらいい家、いい環境をつくれるといいなと思いました。そして今回はそのおじいさんの息子さんと、住まいの省エネにこだわって、計画中です。薪ボイラーを使った暖房給湯システムと断熱空間の検討。奥さんとは水回りの検討。こだわりはたっぷりなので、密度濃い検討が必要です。

打合せ後日、給湯系統にバックアップでいれていたガス給湯機すらやめて、太陽熱温水機を導入し、太陽熱と薪によるエネルギー自給力UPにしたいと連絡いただき、家へのこだわりは代々受け継がれていることを感じつつも、こだわりあるお施主さんとこれからの地域自給的な快適、省エネ環境が実現できることが楽しみです。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事