環デザイン舎の仕事場としている中古住宅<桂進ハウス>です。使いだして7年ほど経ちました。だから、築40年程度になります。7年前は小さかったバルコニー外壁のヒビが、だんだん大きくなり、亀裂となり、今にも落ちそうになっています。
外壁亀裂の原因は、造作手すりからの雨漏りによる下地木の劣化と考えられます。


また、バルコニーのシート防水の小さな亀裂も年々大きくなり、下地の合板が見えるまで劣化していました。今まで紫外線に強いシートを覆ってなんとかしのいでいました。


バルコニー外壁亀裂を下から見ると10センチくらい下がっている様子も見えます。バルコニー劣化の原因が分かっているので、自分で図面を書き、改良方法も考えました。工務店数社に頼んでいたのですが、こちらも急いでなかったのと小規模なリフォームなのでなかなか取りかかってもらえない状態でした。


現在設計見積中のMAハウスを施工してくれる、創心すまいさんへ工事をお願いしていたところ、丁度、他の現場が仕上がったこともあり、桂進ハウスのリフォームに急きょ取りかかってくれることになりました。頼んで準備しておくもんだと思います。やることになったらあっという間に段取り、大工さんと足場屋さんが現場入りです。まずは、スチールの手すり切断。


スチール手すりを取り外すと、鉄板の笠木に釘止めしてあった様子が分かります。


スチール笠木を取り除くと、下地の木は腐れ落ちて原型がないところがありました。昔のバルコニーは、大工さんや板金屋さんがつくり、防水や通気層という考え方がなかったので、30~40年もたつとこういう状態になります。建物劣化でありがちな劣化状態があらわれました。この年代の建物は、大なり小なりこのような劣化状態が想定されます。


大工さんが手すり解体している間に、足場ができてきました。ひび割れたモルタル外壁を丁寧に少しづつ解体すると、木の下地が出てきました。


下地の板がほぼ無いほど、朽ち果てていた部分もありました。よく外壁持っていたなあと驚きです。

バルコニーの袖壁で一番外部に出ている部分もやはり笠木から水が入り普及しています。


バルコニー袖壁と外壁の端部が、腐朽していないのは庇のおかげだと思います。新築住宅の防水処理は、この端部もしっかりと防水するのが近年の方法です。


バルコニーのシート防水立ち上がり部分です。外壁の下に隠れていたということもありますが、これだけの年月が経ってもほとんど劣化が感じられません。


バルコニー手すり下地を外し、シート防水をはがし、下地の合板をはがしています。雨水侵入していた合板はやわらかくなっていましたが、それ以外の合板はそれほど傷んでいなく、40年ほどはもつもんだということが分かります。


丁寧に大工さんが、下地合板と根太を撤去し、工事一日目終了です。1日の工事で足場と解体工事を完了できました。

自分が日常的に利用している住宅で、劣化があると、大雨の時の雨漏りの心配や、外壁が落ちないかなど、微妙に心配事が続きます。いつリフォームすべきか?など、案外悩むものだというのも実感です。

しかし、工事が始まると、そんな心配や不安もどこへやら。あっという間に工事が進み、新しく、よくなることへの期待が高まるのもうれしいです。

一番悩ましいのが、仕事場なので、仕事作業を進めなければなならないのに、外の工事の進捗が気になり、現場確認し、職人さんと話しながら、教わったり、ここはこうしようなどと状態みながら検討していると、一日があっという間ということ。工事進め出すと、どうしよう、こうしようも、いろいろ見つかるのが面白くもあり、悩ましくもあるのがリフォーム工事の醍醐味です。

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