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私の仕事場にしている、築30年代中古住宅・桂進ハウス。引っ越してきた時から2Fバルコニー防水には小さな切れが入っていて、防水劣化がありました。最初は、小さかったのでシールやテープ貼ってごまかしていたのですが、さすがに6年も経つと急に劣化現象って早まる感じがします。バルコニー床がフカフカし、大雨でひどいと雨漏りしだすようになってきています。
普通の方だと、もっと早い段階に心配になり、工務店さんなどに相談して直すと思います。家の構造が分かっていて、原因を把握して、延命処置を知っていると、何となくごまかし続けられるというのも専門家の特技(?)です。それでも、さすがに劣化いちぢるしいので、他の家の調査ばかりしていないで、自分の仕事場の建物調査に久しぶりにとりかかりました。まずは、バルコニー下をのぞくために、バルコニー脇の畳をあげて、バルコニー下へカメラを潜り込ませて状態確認です。
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予想通りバルコニーの床は雨漏りによる黒いしみが広がっています。そして床を支える根太も割れが見られます。幸い、梁などは健全そうなので、なおす範囲は床と防水部になりそうです。それにしても断熱材が一枚も入っていないことが床下見てよくわかります。
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建物の図面はないので、実測して、一部見えないところは想定しながらバルコニー図を作図。この建物のバルコニーが嫌なところは、1Fの部屋の天井の上がバルコニーになっていることです。これから防水劣化がより進行すると、雨漏り被害が室内に及びやすいということ。だから、このまま防水を治す補修はしたくないなと考え、バルコニーを屋根にしようかと検討中です。バルコニーの防水はいろいろとからみがあるから難しいんです、しばしおさまり検討せねば。
中古住宅の補修リフォームは、状況確認して図面おこして、元通りにするのか、異なる状態にするのかを考えるのがプロセスです。
幸い、ちょうど工事を引き受けてくれそうなところも見つかりそうなので、急ぎ作図です。けど、自分のところのことなので、なんだかんだと後回しにしつつも、久しぶりに桂進ハウスプロジェクトです。

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