木造公共建築支援のためのヒアリング調査の旅で、女川町へ。木造の駅舎ができていました。
駅舎から海の方向へのプロムナードには木造の商店街もつくられています。周辺施設や住宅等も整備が進んでいました。これから地域の復興と共に建設される公共施設。どのように木造化木質化が、地域の木材で実現できるのか。復興と共に地域のブランド材ができることに期待が高まります。
調査の旅は、南へ、福岡県の筑豊地区では、MoTWooDなる取り組みの情報を得ました。【HPはこちら】
筑豊地区の木材協同組合とデザイナーが連携したプロジェクトです。国産材をインテリアや住宅で使うイメージづくりを行っています。地域材をこういうふうに使うことができるんだよという例があると、次なる木材利用展開へつながりやすいと感じます。ここから、より、住まい手さんや公共建築等との地域連携により、木材利用率UPな展開になると面白そうです。
最後は、鳥取県松江市へ。木造の教育施設をこれから地域材でどのように実現できるか、木造化へ向けた情報収集と共有などが始まりそうです。
日本全国あちこち行っていますが、鳥取県は初めてだったので、古い木造建築めぐりもしてきました。現在する日本最古の大社造りがあると教わったので、行ってきました。神魂(かもす)神社です。平安中期の創建。近くから建物をじっくりと見ることができ、柱が太いことや各部材が太くしっかりしていること、丸柱の力強さがすごいなと。
出雲大社へ。こんなに大きな建物だとは行ってみて驚きました。後側が最も近づいて建物をみることができました。こんなに太く大きな木材はどこから調達したのだろうか?そしてどのように加工して組み上げたのか?そんなことばかり考えて見入ってしまいます。材料が太く、庇もしっかりと出ています。木造は維持管理大変だと言われますが、しっかりと庇を出して、材料選んでつくれば長持ちするという実例があります。歴史に学ぶことの大切さ。出雲大社の境内へ行ってみて、新旧の建物劣化具合などからも時間軸を考えたデザインの大切さを実感です。木造は面白い。
これから、各地の木造化木質化支援が始まります。