奈良県で開催してきた、公共木造技術支援も三回目、最終回となりました。今回の講師は、ウッディファームの坂田さん。熊本県における、製材所ネットワークのこと、木造設計コーディネーターのこと、木材木造推進のための冊子などをご紹介いただきました。これから、奈良県でも県産材活用のためのネットワークづくりへ向けた情報共有です。
参加いただいた皆さんには、3回の検討会を通し、次年度以降どのように取り組むべきか議論いただきました。その中で、奈良県の認証材という話題が初めて出てきました。また、どのように木に関する情報をまとめ、伝えられるか、人材育成などが必要など、次年度につながるキーワードが多数まとまりました。参加者の木材関係の方からは、他分野の方と情報共有できたこと、木材ネットワーク化の時相談しやすくなったこと、自分の地域の取り組みを話せたことなどが良かったと、コメントいただけました。中大規模木造は、関係者の情報共有の機会づくりが最も大切です。今回の支援でもその第一歩ができてよかったです。
熊本県でつくられているこれらの冊子は、発注者向け、設計者向けと主体に応じた内容になっています。熊本県製材品カタログは、初めて見ましたが、材寸法なども掲載されており、設計の参考となる資料です。これらは、HPからダウンロードできるところがありがたいです。
検討会後の懇談会は、桜井市の町屋を改修したコミュニティカフェで行われました。ここでは、思いがけず、桜井市での駅前のまちづくりの話題をたくさんうかがえました。同時に吉野町での木材の話もたっぷりと。木のこと、まちづくりのこと、古さと新しさ、この絶妙なバランスが奈良らしさなのだろうかと。地元の方の話を伺うほどに奈良事情詳しくなれます。
まちづくりプロジェクトの一環で、古い家屋をリノベーションし宿にした建物に宿泊させていただきました。座敷、蔵、茶室などをうまく宿泊施設にリノベしており、建物内探索、撮影するのに時間が足りないくらい見どころ沢山ありました。ちょうど、茶室設計中なので勉強になりました。
歴史たっぷりの奈良県。地元の方にお話し伺えば伺うほど、歴史と文化な見どころ、取り組み盛りだくさんで、じっくり、ゆっくりと滞在したくなります。
夜遅くまで中大規模木造に関する今後の木材ネットワークについて、情報共有できましたので、次年度も継続的にネットワークが広がることに期待です。これから3月5日の成果報告会へむけて取りまとめ作業です。