先月の3/7に林野庁補助事業の設計段階からの技術支援事業の平成28年度成果報告会が開催されました。
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支援を行った全国の8団体の成果報告が行われました。私が支援に関わった、松江市からは、市の方と製材所の方に参加いただき、地域材の特徴や地域材活用のための体制作りや方針がまとまったことをご報告いただきました。
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もうひとつ支援で関わった米原市では、継続支援により、地域材の分離発注と品質管理方法が整理されたこと。地域材の利用促進マニュアルがまとまり、次なる物件への展開が等が報告されました。
平成28年度の支援では、初めてのところ半分と継続支援のところ半分でした。継続支援先は、今までの支援成果の蓄積もあり、地域による地域材活用のための情報や取り組みプロセス情報をまとめる動きが新たに見受けられました。各地域でまとめた資料は、これから取り組む自治体等に非常に参考になる資料だったので、まとめ報告書へ参考資料として掲載することになりました。来月あたりには、木を活かす推進協議会HPからダウンロードできるようになると思いますので、ご確認ください。
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公開ワークショップでは、熊本県の木造設計アドバイザーの坂田さんより熊本県での木造化の取組と木造設計アドバイザーの仕組み等をお話しいただきました。全国的に見ても唯一ではないかと考えられる、中大規模建築物の木造設計アドバイザーと仕組みです。しかも、それらの情報も含まれている、「くまもと県産木材による木造建築物普及の手引き」がダウンロードできることも教わりました。こちらも参考になる手引きです。
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もうひとつは、こちらも林野庁補助事業である、木造公共施設を他構造に置き換えた場合にどちらの建設費が安いのかという比較を行う事業の成果経過報告がありました。よく木造施設は、鉄骨造や鉄筋コンクリート造より高いという理由で木造化が進まないことがあるので、本当にそうなのだろうかということで検証した事業です。成果は、こちらももう少ししたら一般公開され出しますので、もうしばらくお待ちください。木造化したくなる成果が得られているとおもいます。
もりだくさんな木造化情報のある成果報告会でした。成果報告会の情報も盛り込んだ年度末まとめもほぼまとまってきました、これから成果が公開され、また本年度木造化技術支援等へつながると思います。取り組めば取り組むほど次が見えてくる、地域材活用の中大規模木造の魅力があります。

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