IMG_2860_R
先日開催したいわき家ナビ住まいの相談会の時に、電話で相談いただいた方がいらっしゃいました。築十数年の住宅のバルコニーの不具合を相談したいということでしたが、現地で状態を見てみないと何とも判断がつかないので、ご自宅へ伺うことになりました。相談会は始めたばかりなので、ケースバイケースでの対応をこれから考えていくことになると思うのですが、やはり、実際に見てみないと判断付かないことがたくさんあります、相談会会場ではなくご自宅へ伺うことも積極的に取り組んでいきたいと思います。家ナビ「ご自宅探訪&住まいの相談」です。
相談を受けたバルコニーはこちら。ぱっと見は不具合なさそうなのですが、歩いてみると床が一部フカフカします。水が入り込んで下地合板が柔らかくなっています。
IMG_2862_R
バルコニーの立ち上がり部分をよく見ると、コーナー部はシーリングで補修されています。バルコニー補修見積をしてもらった大工さんに補修してもらったということです。このバルコニーのつくりをみると、雨水が入りやすいことがよくわかります。ボードで外壁や手すり部分が仕上げられていて、接合部はシールだけなので、年数がたてばシールが切れて水が浸入しやすくなります。バルコニーの立ち上がり部分、笠木部分は、きちんと防水シートでくるんで、その上を水が流れるように通気層をとり、その上から外壁仕上げや笠木を設置するのが漏水しにくい納まりです。しかし、この住宅をつくった昔の大工さんはそのあたりをきちんとつくっていなかったことがわかります。
IMG_2868_R
なかなか広いバルコニーです。10年たつと劣化も進んできます。お施主さんに住まいを建てた経緯や以前見積したバルコニー修繕費を見せていただきながら話を伺うと、今後どうすべきかイメージが膨らみます。見て、話すことが大切です。住まいの方は高断熱で自然素材多くとても快適に住まわれていることが伺えます。しかし、きちんとつくっていない部分があることで、住まいの不安がひろがることがとても残念です。長く、安心して快適に住まえるよう、改修計画案づくりに取り組みます。
soudan3_R
いわき家ナビ9月の相談会は5日土曜日です。詳しくは家ナビHPへ。相談予約、残り2件分です!お待ちしております。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事