古民家リノベーション設計のプロセス紹介。いわき市内の築約100年の古民家をリノベーション設計することになりました。当時の大工さんこだわりの意匠が随所にある建物。その雰囲気を残しながらも冬暖かく夏涼しく、和で現代的な住まいへ。

既存建物の特性を活かしながらどこを残し、どこを新しくするか。デザインの方向性は?最初に4種類のプラン案から検討し、少しづつお施主さんの要望を具現化していきました。家づくりのプロセスを打合せ時に利用した3Dで紹介。

天井のつくり方

間取りの方向性がほぼ決まってきたところで、インテリア、断面等の検討。南側縁側の天井をどうするか?既存の勾配天井が意匠的に魅力。この勾配天井を残すかどうか。

新しいインテリアは、白を基調とすることもあり、勾配天井白色案。

勾配天井はなくし、フラット天井案のLDK。比較検討し、フラット天井とすることになりました。同時に家具配置も確認。

キッチンカウンターまわりの検討

ワンルームLDKの計画。北側にキッチン。対面キッチンとし、キッチンを囲うようにキッチンカウンター棚。PCカウンターも設置予定のため、ガスコンロを隠す壁の裏に設置案。

対面キッチンは手元を隠しオープン化案へ。PCデスクは壁面内へ組み込む案へ。続いて、キッチンカウンターを木製家具でつくる案。建具を木製造作する案。

キッチンカウンターをタイルや石などでつくる案。造作建具を壁などと同じ白色にする案。

建具白色案
木製建具練りつけ案

PC机コーナーを正面から見た案で比較確認。

雑誌でイメージ共有

打合せ中にお施主さんが雑誌で見つけた写真を見せていただきました。今回のLDKに隣接する和室や古民家な感じが似ています。仕上がりの色味や素材、和室との見え方のバランスなどを確認できました。デザインの共有にイメージの近い事例写真を探すのは有効です。

材のショールーム確認

プランがまとまってきたところで、正木屋材木店ショールームのmukuルームへ。フローリングや天井板材、カウンター無垢板材など確認しました。実物見るとイメージが広がります。

最終案イメージ

ほぼ最終案はフラット天井で無垢板張り。白い壁と木のインテリアへ。和室との間には障子を入れる予定ですが、開け放して利用する可能性も。

たたき台としての3Dをつくり、素材サンプルやイメージ写真の共有など、少しづつ好みのイメージを整えていくのが家づくりのプロセスになります。3Dのおかげでずいぶんとイメージ共有しやすくなりました。しかし、3Dは分かるようで分かりにくい点として、スケール感があります。画像設定により広くも狭くも感じさせることも可能です。

そういう場合は、リノベーションのメリットとして、既存建物での現地確認です。この壁をなくすやここまでがキッチンの範囲など確認できること。

プラン検討開始から約3か月程度でプランの方向性をまとめることができました。

間取りやインテリアの方向性をまとめることができたら、次は各部詳細の打合せを行い、材料選定し、図面まとめ、工事見積、着工へというプロセスになります。

築100年古民家リノベーション YKハウスのHPは【コチラ】

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