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歩花ハウスの外装工事や2階内装工事と同時進行に進んでいたのがこちら。「土モルタルパネル」のサンプル制作と土モルタルパネルを使ったインテリアリフォーム計画。学生さんがモルタルパネルに混ぜる土で匂いが少なく白っぽいものを配合してサンプルを用意してくれました。今回は学生さんがパネル制作をするために、設置する和室の壁に設置できるよう割り付けと、型枠サイズを検討し、取付と仕上げは工務店さんという取り組みです。
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こちらが実際に和室の壁に取り付けるためにできあがった土モルタルパネルです。455×910×40㎜の厚み。910角サイズくらいの方が継ぎ目がでなくていいかと思っていたのですが、施工性を考えてこのサイズ。できあがったばかりなので色むらがあります。だんだんと白くなります。
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乾いた面は白色です。
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お施主さんとできあがったパネルを持ってみると「重!」かなりの重量です。
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この重さを体感したカントクさんと大工さんで壁を解体しだしました。1期工事でお風呂側から施工した断熱材がお目見えです。
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パネルの重さに耐える下地作りが始まりました。鴨居は当初から付鴨居として設置予定でした。
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大工さんが一つづ土モルタルパネルをビス止めしてくれています。
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案外パネルの厚みに差があるので、調整しながら取り付けていますと、大工さん。
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工事前の和室です。もともとは砂壁のままだった和室。寝室にも使うということと、インテリアは手を入れないという当初の計画でしたが、お施主さんが2期工事が始まるころに「土モルタルパネル」の魅力を発見し、和室の壁に上から取付、蓄熱壁とすればいいのではないか?そして学生の研究にもなり、パネルづくりはDIY的にということで取組んだ和室壁。
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土モルタルパネル取付完了状態です。遠くから見ると大きなタイルで、わびさび的な壁の風合いが何ともいい感じです。しかし、近寄ってみるとパネル間の大きさや厚みがいろいろなところがDIY的な表情です。この上から仕上げの上塗りになります。無事壁が完了してよかった。蓄熱効果が楽しみです。工事途中の9月中旬にお邪魔した時(夕方)は、放射温度計で壁表面を測ると、リビングで30度、この和室で29度くらいでした。クーラーを使わず、日射遮蔽し、夜間の冷気を導入している効果が感じられます。しかも、和室だけは外壁断熱がセルロースファイバーで雨戸も断熱雨戸を使っているので、他の部屋とは性能が異なります。まだ工事中での途中経過効果ですが、これからの各種システムが稼働してきた複合的な環境効果が楽しみです。そして、2期工事はお施主さん自らプロジェクトがいろいろあります。

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