いわき農商工連携の実地研修ということで、宮城県の東鳴子温泉へ行ってきました。
今回は、現代の湯治場づくりということで、温泉地へいかに集客ができるか、温泉と農業などの連携事例を見学です。
今回いろいろと説明していただいたのは、旅館大沼の大沼伸治さん。
鳴子温泉の説明から、湯治場再生へ向けた様々な活動をご紹介いただきました。
温泉地、旅館という性質からいかにお客さんへ足を運んでもらえるかを考え、様々な連携を通して魅力づくり、話題づくりを行うことを学ばせて頂きました。
その中でも興味深い、地大豆湯治という取組みです。耕作放棄地を活用した、地大豆のオーナー制度。オーナーになった方は、大豆の種まきから、草取り、収穫、納豆やみそ、豆腐づくりなどが行えて、なおかつ温泉にも入れるのです。
農業体験関係の企画や実践を行っている中でいつもほしいのは、宿泊先や作業後に汗が流せる温泉なんです。その温泉先である湯治場があることで、農業体験も非常に魅力的になっていることです。うらやましい。私は個人的に細かく参加費の内訳まで質問させていただき、今後の参加費の参考にさせていただきました。
そしてこの講習会の最後はグループでの討議とプレゼンです。
東鳴子温泉での学びをいかに、いわきで活用できるか。
5人一組ぐらいで意見を出し合いまとめます。まとめた内容はこちら。
題して「いわき農商湯連携プロジェクト!」
皆さんの意見を集約させていただき、私がさくさく書かせていただきました。
温泉旅館、農家、イベント交流スペースとしての畑、農産物販売店舗がきちんと連携するプロジェクトの連携図です。この中で大切なのは、それぞれが自分の本業をおろそかにしては始まりません、個々の魅力づくりが大切。だからこそ、その連携を調整する役目を担う人が必要になるという事です。きちんとそういう連携調整を行う人が活動できる関係づくりができなければ、プロジェクトを立ち上げても負担が一定の人にかかりすぎて長続きしないという事です。それぞれの魅力を連携させることで相乗効果づくり。
今回の研修への参加者は様々な分野で農商工連携に関係するような実践者なかたがたが多かったおかげで非常に勉強になりました。農家さんの魅力と苦労。加工品製造、商売の魅力と苦労。などなどリアルなお話を聞かせていただくことができました。また皆さん同様にこれからどうするべきかを考えているということをあれやこれやと2日間いろいろと話ができて、また更なる刺激を受けました。ホントに面白いです。
そして、日々自分も考え実践している、「農と食の連携」を考えた、生産と消費をつなぐ企画・デザインはますます必要であり、様々なアイデアが磨かれる感じがします。単なる広告デザインだけではなく、単なる企画だけではなく、様々なつながりを考えデザインした「活動・アクティビティ」の持続をサポートする取組みを続けたいと思います。
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