茶室のある住まい設計中です。プランがまとまり、各部屋の高さ方向、収納・棚などの詳細検討を進めています。収納などの検討の様子をご紹介します。
3Dと図面で検討
最近の打合せ方法は、環デザイン舎にてTVにノートPCを接続し、3Dモデルの内観の様子を見ながら、お施主さんと打ち合わせが中心になりつつあります。やはり、住まい手さんにとっては、2Dの図面だけではイメージしにくい部分もあるので、3Dで確認できるのは、お互いの共有理解のためにも有効だと感じています。モニターに映っているのは、玄関の様子。下駄箱の高さの確認と共に玄関収納の上の壁は、目立つので仕上げを別とし、雰囲気をつくろう、などと打ち合わせ内容も広がります。図面だけではなかなか広がらない話です。
同時に、使う素材となる板などのサンプルも見ながら、質感考えながらも打ち合わせます。
もちろん3Dだけではだめです。2Dの図面で平面的、かつ寸法もどれくらいにするか?ということを一つづつ丁寧に確認していきます。打合せは一度決めたら終わりではありません。一度まとめ、図面を修正し、しばらく寝かせるのも大切です。他の部分が決まってきたり、新たなデザインや素材の要望などから、やっぱりこうしようともなります。少しづつ、修正し完成形へ近づけるのが、住まいづくりの打ちあわせです。
家具は既製品と造作をバランスよく
最近は、造り付けの家具、棚のリクエストが大半です。持ち家具より、空間がすっきり収まり、室内の雰囲気が整うところが魅力です。しかし、家具をつくりこむと、コストも高くなるところが悩ましいところです。そのため、打合せを通して、住まい手さんと、既製品と造作家具のバランスを打ち合わせています。リビングダイニング等の滞在時間の長く、室内の雰囲気を整えたいところは造作家具とし、水まわりやクローゼット内は既製品を利用する場合が多くなってきています。
こちらは、住まい手さんからリクエストのあった洗面脱衣室収納と引出内カゴです。脱衣籠が引き出しに収まるようになっています。カタログで見て、東京のショールームへ行くと実物を見ることができました。可能な限り実物見て確認したいと心がけています。既製品のパーツは、造作の場合よりコスト的にもよりよくできるので、今回は、既製品活用も検討進めようと考えています。
一方で、対面キッチンを覆う収納家具などは、造作家具で木を使ったもののデザインを進めます。写真はイメージですが、以前設計した歩花ハウスのキッチン前本棚です。「キッチンのつくり方のコツ!」というコラムでも書きましたが、対面キッチンの場合は、キッチンを多く家具等のデザインが室内の雰囲気へ大きく影響します。
詳細な設計へどんどん進みます。進めるほどに、コストバランスが気になるのが常です。最終的には、予算にあうよう調整続けるのも設計です。