今年のいわき家ナビ住まいの相談会1月日程が決まりました。
1月28~31日になります。お問い合わせ、お申込は【いわき家ナビHP】をご確認ください。雪降って、寒いので断熱相談もお待ちしてますよ。
先月、昨年末にご相談いただき伺った内容は、築30年代住宅のリフォーム相談でした。
基本的には、キッチン、浴室等の水回りを新しくすることと、予算内で断熱リフォームをしたいというご要望でした。しかし、広い家の半分くらいの地盤が悪いようで、震災後以降傾いている状態です。そのため、同時に地盤改良も必要な状態でした。
地盤の状態は、調査をしないとわからないですし、地盤改良が必要になると数百万円以上かかることが考えられます。そうなると、地盤改良関係にリフォーム予算の大半がとられ、居住部分に予算を使えなくなるのが残念です。地盤がからむと非常に悩ましいです。たとえ、地盤を改良しないで室内のリフォームを進めても、今後、地盤がジワリと沈下していくと、リフォームした部分が傾き、ひび割れ等が起こることが考えられます。
住まい手さんいわく、近隣で新築する場合は、杭工事を行っているようだということなので、地域的に地盤が軟らかいということも想定されると、今後の沈下も想定されます。そうなると、新たに杭を打ち、最小限住宅を新築することのほうがリフォームより安くなる可能性も考えられます。
住まい手さんからは、床の傾きとリフォームについて、調べてもどのように考えてよいか分からなかったということでしたので、住まいの傾きと床の見方考え方の例を紹介します。
①地震により、柱が傾斜し扉が閉まりにくくなった。しかし、床は傾いていない。という場合であれば、地盤の影響ではなく、基礎から上の建物のゆがみと考えられ、リフォーム工事で枠の新設等で対応ができます。
②床がふかふかとやわらかくなっているのは、床下が土のため、湿気で床材が劣化しているので、土間を防湿化し床材を貼りかえればなおります。
③床自体が傾いている場合は、地盤が沈下している可能性が高く、地盤改良が必要になります。リフォームで上屋を残しながらの地盤改良は大変です。
③の場合は、地盤調査を行ってから、どのくらいの地盤改良が必要か?地盤改良費は?を把握してから、リフォームもしくは建て替えを検討する流れとなります。
いわき、浜通りの古い住まいは、広い家が多いと感じます。広いゆえに、リフォーム等で手を入れだすと道連れ的にコストがかかり、どう考えるとよいか?という相談の傾向が多い気がします。そんなモヤモヤ感も現地見ながら、相談伺うと、状態の把握と今後の方向性、選択肢が整理されますので、お気軽に住まい相談お申し込みくださいませ。