数ヶ月間、家づくりをどうするか相談を受け、プラン案を作成し、家づくりの方向性を検討していたYSハウス。ご家族のご要望がまとまってきて、プランの方向性がみえてきたので、新たな家づくりがはじまります。
今回はご高齢のご夫婦と子供世帯の2世帯住宅。プランづくりは難航しました。ご家族で家業を営んでいることや、子どもさんが小学生以上のため学校や習い事もあり、皆さんの生活時間帯は様々です。そのため住まいの一般的なプランではなく、お互いが生活しやすい住まいの形を考えなければなりません。
ご高齢なお母さんは、先々の心配として、お葬式時の心配もされます。いわき特融の「かおだし」なる風習による人が集まるスペースや棺桶が置けるかどうかまで検討です。一応、棺桶のサイズを調べるために検索してみると、なんとAmazonで購入できることにも驚きです。娘さんからは、亡くなった時のことより、生活する時の心配した方が大事と言われても、お母さんの心配は尽きません。家づくりが始まるといろいろなことを考えだすものです。
2世代の家族がこれからどのように生活できるか、年を経て、様々な変化が起こっても、間取りの更新がしやすい骨格づくりを検討した方がよさそうと感じています。スケルトン+インフィルです。骨組みと共にシンプルで維持管理のしやすい内外装の検討です。先々議論をしだすと尽きないもので、最後の一人になった時に、リフォームしやすさ、売りやすさなどの話もでてきます。時間軸を考えるデザインをどのように今回まとめられるかが求められているかなと感じつつ、まずは、スケルトンとしての骨組み検討からスタートです。