先週末、東京中央木材市場さんで、中大規模木造建築に関する講演をさせていただきました。
まずはじめに、理事長さんのあいさつ。木、無垢材、天然乾燥材への熱い思いを伺いました。ご自身で、人工乾燥材で内部割れしているサンプルを持参しての解説です。木材の人工乾燥をうまくやらないと、内部が割れて木材強度が落ちる危険性があります。つやや香りもとんでしまうことの解説を頂きました。
木材の乾燥についても話をする予定でだったので、思いがけず、サンプルも登場し、うれしいスタートとなりました。
木づかい協力業者による木材利用促進事業ということです。木材屋さんが多く、とにかく無垢材の普及！という趣旨を伺い、安心して地域材活用、無垢材での中大規模木造建築の可能性について講演させていただきました。近年の木造化の法律や指針、全国的な動向、各地の事例、求められる品質と検査方法、事業フロー、記入書式、木を活かす推進協議会さんのHPから資料がダウンロードできることなどを90分間話させていただきました。
たくさんの方にお越しいただき、終盤は、イスがなくなった模様でした。質問時間には、木を使うことの可能性、内装材利用、維持管理のことなどたくさんのコメントを頂き、参加者の方の木への熱い思いを感じました。意見交換のおかげで、木質内装のニーズがあること、人工乾燥への誤解をもっと解消したいこと、乾燥と接合部の関係などを今後もう少しまとめたほうがよいこともわかりました。スタッフの方からは、来場いただいた方から具体的な内容でおもしろかったとの感想が多かったことをうかがいました、よかったです。理論だけではなく、実践できる、より具体的な内容を話すように常に取り組んでいます。
講演の後には、木材ショールームの見学会がありました、木材の等級ごとのサンプルが価格と共に並んでいたので、わかりやすく樹種も多く見ごたえありました。最後に映画もあり、盛りだくさんの一日でした。
気がつけば、５年間公共木造技術支援事業にかかわらせていただいています。年々、ノウハウが蓄積されてきていて、木造事例も増えてきている中で、今回の講演会のおかげで事例や関連事項をパワーポイントにまとめられたことは、自分的にも整理できてよかったです。機会をいただいた、東京中央木材市場さんに感謝です。そして、これからますますの木材活用が進むよう、木材市場さん先導で木材活用コーディネートいただき、木を使う取り組みに期待です。
