アグリエコステーション、間柱や大引きの設置工事が始まりました。そして、いよいよ断熱工事が始まるので、断熱材が現場に運びこまれてきました。入ってきた製品の納品シートをよく見ると、厚みが50ミリ。?。カタログ上では最大45ミリだったはず。壁に120㎜の高性能グラスウールを充填し、その外へ45ミリの付加断熱を行います。もっと増やすのどうですか、とアドバイスもいただきましたが、、、かなりコストをやり繰りしてなんとか守り抜いた付加断熱材。メーカーへ問い合わせてみると、50ミリは特注品ということでした。しかも、455㎜幅のはずが910㎜幅になっていました。工務店さん曰く、仕様は伝えたが建材屋さんが断熱材の入手が大変で、かなり早い段階にまとめて入手できたものを工務店さんの倉庫に納品したという経緯があったようです。どこもかしこも、なんだかバタバタしています。わざわざ、割高品納入のしてもらえて、断熱5ミリ分得したみたいです。
断熱材と共に気密シート施工も行います。工務店さんは袋入り断熱材以外をはじめて施工するということもあり、断熱材メーカーの断熱施工講習会をこの現場で受けていただくことになりました。積極的に技術の習得に取り組んでくれる工務店さんでよかったです。また、偶然にもNNハウスの大工さんも習いたいということで同時に講習受けることになりました。作り手が、断熱施工を当たり前に感じてもらえる時代がうれしいです。10年前では、理論や情報先行していて、現場では拒絶反応や根性論に振り回されて、いろいろ進めにくい事も多々ありました。
今は、薪をつかう設備、薪ボイラーや関連給湯設備に悪戦苦闘しています。きっと、あと10年もすれば国内の実績も増え、現場での展開もスムーズになるんだろうなと期待しています。お施主さんにそんな話をしたら、「10年もかかるの!」と言われましたが、建築的なスパンはそれくらいな気がしています。気が長い。