築30年代の中古住宅のリフォーム歩花ハウス。
土地建物売買の契約が完了し、中古住宅がお施主さんに引き渡されました。
さっそく、お宅拝見。ていねいに住まわれていたことが伺える状態でした。
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キッチンからダイニングリビングと和室を見ています。
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キッチンです
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キッチンから階段を見あげます。
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トイレ。
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洗面脱衣とお風呂です。
このままでも、昭和なテーストが漂うおうちという感じで、しっとりと落ち着いていてそのまま生活してもよさそうに感じてしまいます。
お施主さんと状況を確認しました。
その後、お施主さんがその時に遊びに来ていた友人の方へ送ったメールを転送いただいたので、一部ご紹介します。しみじみとこの住いの魅力を語られています。
『、昭和の家を再生し、住み継ぐことが僕等にとっては最上の選択に思えたのです。あのオウチにはつつましく、こぎれいに住まわれていた前住人の方々の雰囲気が漂っていて、それは安心やぬくもりを感じさせてくれました。
「あばあちゃんチはエアコンなしでも涼しくてきもちいい!」「おじいちゃんチはずっと前からゴーヤのカーテンを育てていて、酢漬けもおいしいんだよ!」「おばあちゃんチの縁側で雨を受けた紫陽花を見ていると、心が落ち着くんだよ!」。こんな言葉が僕等には自然に湧いてきた気がします。そうなると、軸組みの劣化さえなければ、むしろ大事に住み継ぎたい、というあたたかい気持ちが意志となって、これまた自然に湧いてきました。
 築34年の木造住宅は普通であれば、その築年数だけで全部解体される運命です。現に妻や不動産屋は改築でないと無理だと思っていました。売主さん達もそう思っていたようで、床下・天井裏にある構造材の状態の良さ(劣化の形跡が見られない)と、住み継ぐかたちのリフォーム(=再生)について、僕らが弾んだ声でお伝えすると、驚かれ、喜んでいました。1期工事完了後にご招待するということをお伝えしましたが、やはり喜んでいました。売主さんと買主のこんな関係って珍しいと思いますね。
 先人の記憶や思いをも継いで住まい継ぐことを、僕等は結果としては自然に選んでいたようです。
昭和の家には、躯体・窓の断熱強化、太陽給湯、床放射冷暖房といった新しい技術も付加したいと思っています。目標は、親しみがもてて居心地よく、自然の恵を活かし先人の思いを住み継ぐオウチです。金持ちの贅沢ではなくて、そんなオウチができれば、日本に住むひとの元気につながるかもしれませんね。とても貴重な経験と選択をしているんだと、今更ながら気づいて、、』
この土地、この建物を通して不思議な時間の流れや出会いがあり、住み継が進行中です。
さーこれから、この空間がどうなっていくのかはお楽しみに。
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おうち、お気に入りのようです。

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