若清水酒造さんの井戸があり、お米を蒸す作業スペースとなっている古い建物を見上げると、こういう感じでした。広い作業スペースを確保するために大きく太い梁で組まれています。
その棟の部分は開いていて、換気ができるようになっていました。光の具合がきれいだなあというのと、ここから光が入るので小屋組もよく見えます。
ここから光が入ることが昔の建物では貴重だったのと、やはり換気口としての役目がありました。夏は涼しく感じられる上下の空気の流れが、棟のあたりと土間の温度差から生じ(重力換気)ていたとおもいます。冬は火をたいたときの煙の逃げ道になっていたと思います。
今の住いでも、換気棟をサッシとともにデザインし、平面、断面の間取りを調整しながら空気の流れをデザインすると夏の涼しさ、快適さが魅力的になりますよ。
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