飯舘村のエコハウス事業は急ピッチで進んでいます。
今回は、豊田設計さんが中心となって多くの関係者がアドバイスをしながら検討したほぼ、最終のエコハウス案を、住民の参加者の皆さんが内容を確認するワークショップでした。
090825飯舘
私は、内容と経過の確認のためにお邪魔しているのですが、プランが練られていく状況を見ていると、これほど多くの人が、エコハウスというテーマに向かって積極的な意見を出し合いプランをまとめ、ワークショップという意見抽出の作業をこえて、みんなで設計している感じがしてしまいます。
今回の議論で最も盛り上がり、個人的にも非常におもしろかったのが「かまど」の話でした。
民家にあったご飯などを炊く「かまど」です。
エコハウスはモデルハウス的な要素もあるので、薪というバイオマスエネルギー活用の様々な体験ができるということで「かまど」が計画されたようでした。しかし、地元の方が参加したWSでは、実際にかまどを使ったことがある方や子どものとき家にあった方から、取り扱い方の大変さや火の子にたいする部屋のしつらえ、排気について、現実的なコメントがでてきました。
ハードやイメージ的に「かまど」って魅力的なんですが、毎日使う。料理に使う。火を扱う。イメージと現実は異なる部分があります。だからといって消極的ではなく、積極的にどういうものなら、体験的で活用的なものがあるかということで、写真のようなキッチンストーブ的なかまどのしつらえなら良さそうだということになりました。
バイオマスとしての薪。そこから得られる火。活用するためのデザインがありました。

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