NNハウスエコリノベーション。エネルギーを考え続けて数か月。本当のエコってなんだろう?と考えてしまいたくなるような迷いもでてしまうくらい、お施主さんととことん考える日々を送っています。お陰様で勉強になります。薪や太陽熱で給湯や暖房の熱源とする方向で検討し続けていますが、薪だけでシステムを考えることの難しさを痛感しています。
①薪で使いがってよく拡張性の高い国産設備機器がない。
②薪効率の課題は、高齢化の課題にもつながる。
③燃やして温める時間と作業と熱量、生活スタイル・環境の相関関係が把握しにくい。
理屈としては、薪を燃やして熱にする。熱交換の経路をつくる。ということなのですが、普及レベルのコストで、維持管理しやすくて、ローカル対応可能、生活スタイルにあうという現実的な部分に落とし込むことを考えれば考えるほど、なぜ、この分野に技術力が使われていないのかと残念になります。理論と現実の開き幅大きいと実感です。少しづつでも実現し、木を燃やすことの新たな経験値を増やしていく必要性も実感しています。
また、いくら薪を使ったシステムをつくろう、つくりたいと考えても住まいは家族のためのものなので、時には様々な可能性も検討が必要になります。ふと「エコキュートにしょうか?」という連絡いただいたときに、急遽調べて見つけたのが、三菱エコキュートのHPのランニングコストシミュレーションのページです。何年で元がとれるのかという比較がエクセルでグラフになります。実際に販売している機器のコストを調べて入力しないと初期投資金額の差が大きくなりすぎるので注意が必要です。それでも結局のところ行きつく結論は、灯油の給湯器がイニシャルもランニングも安いという結果です。10年後の灯油の値段そして、電気の値段もどうなるかは分からない前提ですが。
エネルギーデザインは深いです。