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二本松のアグリエコステーションがいよいよ来年から現場着工する予定です。予算の中で、いかに省エネ性能や仕掛けを用意し、これから省エネ性能の高い住まいづくり、リフォームなどへつながるような、モデルハウス的な機能も持ち合わせた、木造平屋建ての事務所を実現できるか、各関係者と試行錯誤しながら続けてきました。できるだけ、地域の木材や地域の技術でつくれることも大切な要素です。今回、施工してくれるのは二本松の斉藤工匠店さんです。工事の内容は5代目さんと打合せ中ですが、4代目の親父さんは木材一つ一つが持つ良さ、力強さを最大限に引き出すため、手で刻む作業を大切にしています。工場へ伺い、様々な物件の部材を拝見するのも楽しみです。
今回の建物は高断熱高気密なため、構造材で特に室内に露出する部分は木材の含水率が20%以下できればもっと乾いているものが必要になります。室内が乾燥する方向なので、乾いた木でないと動きすぎてしまいます。人工乾燥材で福島県産材手に入りますか?と伺うと、田村森林組合さんを紹介いただきました。公共木造支援で製材所めぐりがクセになっている今日この頃なので、問合せ、さっそく伺ってきました。
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ウッドミル田村の加工課長の菅野さんに詳しく案内していただきました。ありがとうございます。こちらは阿武隈山地の木材を人工乾燥しています。しかも、乾燥方法を研究し割れなく、黒くない人工乾燥材をつくりだしています。すごい。こちらは厚板。
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リブ板。外壁に使うと木製サイディングです。お話を伺っているとこれらの材を使い、ご自宅を建設されています。その様子が、農林水産省のサイトにも掲載されています【コチラ】。お話し伺い、サンプル見て、サイト見て、ますます、地域材もっと活用せねばと実感です。
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工場も拝見させていただきました。じっくりとお話し伺っているうちに外は真っ暗になっていました。保管倉庫も木造できれな接合デザインでした。
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E98(硬さ)でSD8(含水率)とか出ているあたりがすごいです。
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しかも積んであっても、ピシッとした感じが出ているあたりもすごい、人工乾燥技術です。公共木造で日本あちこち行っていますが、川中の製材所、乾燥技術が弱い所が多く、山に木はあるが、含水率や強度品質を確保できる場所や流通などを整理することをしていますが、福島の地元でいい事例を見学できてうれしい限りです。

来年も木と建築と地域の様々な技術との出会いが楽しみです。

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