二本松のアグリエコステーション。建設へ向けて、ソフトの部分も含め昨年様々な計画をつくりましたが、年末、年度末のバタバタの後、その後予算の関係で、延期になったかな?と思っていたところ。平屋でやります!という連絡をいただきました。
早速、急展開で作業開始です。今回は平屋とすることで、当初考えていた居住空間(2F)は運営的にも未確定なので予算を削減する意味でもなくなりました。最終的には、事務所、会議室、野菜集荷スペース、駐車場になりました。しかし、当初から考えていた省エネな環境づくりをすること。木を建築へもエネルギーとしても今後の地域産業という視点から使うことは変わりません。震災後、これからのエネルギーは?農家の住まいと環境づくりは?と考えて議論して決めてきた経過があるので、2つのコンセプトにゆるぎはありません。しかし、計画の変化や建物利用時間等が変化しても柔軟な環境をデザインしなければなりません。
短期間の間に、新たな設備システムの導入について農民連さんが見つけられた専門家の方と議論しましたが、利用時間量とエネルギー、コストのバランスが最終的にはクリアーできないことを感じ断念しました。省エネ的な設備システムがブラックボックスな部分が無く、地域の施工者が組み立てられる発想と仕組みは非常に興味深かったのですが、やはりバランスのデザインも必要でした。
一気に、工務店探しも始まります。今回のコスト抑えながらも木を効果的に使い、農家住宅への普及も考慮し、技術とコストのバランスを一緒にとっていけそうなところを探さなければなりません。偶然にも、近所の方の評判も良いところと出会えました。これからどのようにできるか検討が始まります。
動き出すと、現実的な話もどんどん進みます。敷地のレベル差を調整できるか、既存建物使いながら新築し移動できるか?そのためにも、まず測量。そして、皆さんの思いを伺ったプランづくりも進めます。今回は、事務所だけど住宅のような感じがあり、手刻み大工さんによる木組みへ高断熱化を図り、冬は木質バイオマス暖房と夏は通風で涼しく、メードイン二本松産の照明を使う事務所になる予定です。盛りだくさんで楽しみです。