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先月、平成24年度の「木造公共建築物等の整備に係わる設計段階からの技術支援」事業成果報告会が新木場にある木材会館で行われました。この建物は、東京木材問屋協同組合100周年記念事業で建設され「木材を使用する」というテーマから建物の随所に木が使われていました。(主構造はSRCです)国産材を内装などに使い、樹種は桧、杉、タモ、ナラ、カシ、ブナ、かえで、クルミ、山さくらが使われています。

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1階ギャラリーのひのき舞台。

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ひのき舞台に隣接する和室の枠と天井のデザイン。

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最上階には檜をくみ上げた大梁。こちらが報告会の会場。施設内の見学会もあり様々な木の使い方を見ることもできました。頂いたカタログには、ヒノキ製の受水槽が設置されていると書かれていて驚きました。水が腐りにくいなどということでニーズがあるようです。見たかった。

今年度の18地域の団体からの報告は、「木材活用」という趣旨ですが、地域により取り組む内容が幅広く地域性を感じます。最終的な報告書は現在まとめ中ですが、二年間取り組んできて感じることは、素材としての木を製品にし、品質を確保し、設計、施工、利用するそれぞれの立場の人が「つながる」必要があるということです。素材の使い方やつくり方を考えること。身近な木という素材の使い方をこれから取り組まなければなりません。構造、内外装仕上げ、燃料として使う設計力が必要になります。そして、木を使いたいと思えるようになる仕組みや仕掛けも必要なことを今回の報告や最近の出会いからも感じます。また、木の活用と農商工連携で考える仕組みは、同じ「農」の分野だからかもしれませんが似ている気がします。

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