エコハウスモデル事業の第二回全国会議でした。今回の事業に参加された20都市の皆さんが出席し各地のエコハウス設計案の報告を行いました。北は北海道から南は宮古島まで。できあがる建物の建つ地域の気候風土の違いが建築の違いや、発表者の雰囲気からも感じられて実際にその土地へ足を運びたくなりました。
地域によって、気候条件が異なるので、もちろん住いや暮らしに求められる性能が異なります。北海道では冬の寒さに対する高断熱と熱損失の小さい大開口部。冬の快適な住いと暮らしを求めることからも設計の考え方が生まれています。自分も十数年北海道で生まれ育っているので体感的によくわかります。一方、宮古島では強烈な台風の風力に対する鉄筋コンクリートフレームによる強度が求められています。もちろん涼しい通風を得るプランも特徴的です。一体どれだけすごい強風なのか?イメージできませんでしたがきっとすごいに違いありません。
今回私が窓口を務めている、飯舘村さんの計画案は農的な暮らしと住いということでライフスタイルや外部・農環境も含めた一体的な考え方が大きな特徴であり、レビューアーの先生からは「循環型社会のよいモデルになりそうだ」というコメントなどをいただきました。これから完成するのが楽しみです。
今回、設計内容のレビューアーのお一人である東京都市大学の宿谷先生が話されていたコメントの内容が勉強になります。「うっかりすると、過剰設備になり余計にエネルギーを使ってしまう設計内容があります。まず初めに断熱や日射遮蔽などの基本性のを整え、小さな自然のポテンシャルを活かすことが大切です。」
シンプルに自然の働きを読み取れるセンスをもっと磨こうと思いました。
エコハウスモデル事業のHPが立ち上がりました。全国20都市や事業の概要、第一回の全国会議の様子も掲載されています。これからの更新が楽しみです。
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