住まいの中で目には見えないけど感じる「湿度」と「音」。塩梅が難しいのですが、少しでも減らすかほどよい状態にしたいものです。
MAハウスでは、湿度と音を吸収してくれるボードを2種類選定しました。
1.湿度を吸収ボード:モイス
住まい手さんが、お風呂の脱衣室で湿度を下げる方向にしたいというご要望がありました。入浴後の汗感を減らしさっぱり感UPです。脱衣室は洗面所も兼ねていて、扉や洗面台、洗濯機などがあり、壁が少ないので、床と天井の仕上げ材料の選定に注目しました。
床は、シラカバ無垢フローリングなので木による調湿を期待。天井面をどうしようかと考えた時に、以前調べたことのある「モイス」を利用しようと考えました。メーカーがつくったショールーム的な部屋へ行ったときに湿度調整感あったのを記憶しています。しかし、若干ボード特有の匂いと手触りが独特なのが気になっていました。
打合せで、お施主さんに手触り等確認できたとことと天井だけなら触らないでよいこと。また、工務店が以前、押入に利用したら調湿効果がよかったということから、天井利用となりました。押入の壁に利用すると白い粉がついてしまうことがあるのが悩ましいとのこと。
2.音を吸収ボード:ビルボード
ビルボードの表面に穴あきシナ合板、裏面に遮音シートが貼られている防音パネルがダイケン工業にあります。本来は、防音室内に設置想定しているものです。また、ビルボードは屋根下地面に設置することで雨音低減の役割にも利用されています。
今回のプランでは、LDKと階段がつながっているので、1Fの音が2Fへも伝わりやすい部分があるのと、2Fで音楽を聴いているときに音が漏れた場合、少しでも吸音できないだろうかということで、階段室と廊下の天井へ設置しています。
内装仕上げ選びは、コストを考えるとクロスになります。しかし、ポイントで塗りモノやボード材をうまく組み合わせることで、室内の雰囲気づくりや調湿、調音などの質感もデザインできればいいなと考え素材探求です。