OKハウス、250年古民家エコ&バリアフリーリフォームのために、床下調査しました。上下のつなぎを着て、調査道具をコンパクトにまとめて床下侵入です。古い建物だけあって、基礎ではなく、「石場建て」です。大きな石の上に柱が直接のっかり、足固めという床下の梁のようなもので固めます。コンクリートがない時代、床下の通気もとり、防腐防蟻にもよく、たとえ柱が普及しても直すことができるつくりです。柱が白っぽく見えるので、だいぶ痛んでいるのかと思いたたいてみましたが、コンコンといい音。腐っている音ではありません。もちろん、白蟻の被害もありません。伝統的な技術はすごいと実感です。そして、床下空間の高さもあるので、移動も案外楽でした。基礎の立ち上がりも四周にないので、光が入ってくるので懐中電灯いらず。様々な面で、維持管理しやすい床下のつくりということを実感です。
床下にもぐってよくわかったのが、建物の中で、つくり替えたところや後からおそらくつくりたした部分ではないかということが使われている材料から分かります。室内は、新しい材料や家具などで把握できなかった部分も床下からはよくわかります。一部分の床下の大引きは、古材を転用していて、なぜか、後からつけたした感じがします。床からつきだしている竹は土壁の下地である小舞なので、土壁でつくられていることも再確認できます。
想像以上に材料が痛んでいないことに驚きました。あらためて、素材と工法の大切さを実感です。これから、既存部分で活かす部分、更新する部分を詳細図つくりながらの検討開始です。