こちらは、ペットボトルの熱実験の道具です。身近な素材で住環境の断熱や蓄熱を学ぶために住環境教育の教材としてつくったものです。
宮城学院女子大学での授業や、環境省エコハウス事業の勉強会、すだれの効果実験などで活用しています。
寒い今日この頃は、ペットボトルにまいてある断熱材のありがたみを感じずにはいられません。しかし、先日学生さんの話や、某企業の方のお話を聞いていて驚いたのは、断熱材の言葉と意味は知っていても、自分の家の断熱材は見たことがないということなんです。確かに壁の中に入っているものは解体しない限り見えません。
だから、ペットボトルでの実験を行っても、具体的にご自宅の断熱材と直結していない可能性もあるんだということに気づきました。
しかし、そこからこそが住環境教育のいいネタだと思います。
自分でリフォームしていてもなるほどの連続です、設計実務をやっていても図面より現場です。そう、ご自宅の最上階の天井点検口等から、小屋裏へ入りこみ、小屋裏探検するのがもっとも断熱材の状態を確認することができて、今後の維持管理へもつながり一石何丁にもなりそうです。
特に子供はこういうところへもぐりこむことに楽しさを感じたりする場合が多いと思うし、子供のころから小屋裏に上がっていれば、雨漏りの確認やネズミ退治を自分でも行えるようになります。そして、天井裏に断熱材があるから部屋が暖まりやすいのだという熱環境と維持管理の知識が身につきます。
環境工学と維持管理技術の融合的な部分が今面白いですよ。
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