TVをつけたら、偶然NHKスペシャル「エネルギーの奔流」の第二夜が放映されていました。
省エネ、建築のサスティナビリティについての情報をまとめている今日この頃なので、気になり見続けていると、
中国では石炭による発電がすすみすぎて、大気汚染が進み、火力発電所が壊されていた。経済発展が著しいインドネシアでは石炭による発電が盛んで、原子力発電の研究が始まっていた。しかし、温暖化に伴う海面上昇で海辺のまちでは8時間ほど床上浸水。先進国はそれではもうだめだと言いつつ、最終処分場の問題に行き詰り、結果的には他国や海へという、最終的なことまで視野に入れない各国の原発建設情報。アメリカの最新石炭発電でCO2を地中に埋めるシステムなど、世界的なエネルギー事情を一気に知ることができました。
その中で最も驚いたのは、脱原発をすすめているドイツは電気料金が値上がりし、自動車大手メーカー等が隣接するチェコへ工場を移転していること。そして、チェコは石炭による発電量が増え、近隣の村は大気汚染ぎみ、原発の建設が進んでいるということ。
エネルギーの課題は、水の流れのような感じ。確か、グリーン・パラドクスという言葉が使われていたような気がします。
電気をつくるという視点からの構成なので分かりやすく、根本的な世界の仕組み自体のイノベーションを進めなければならないというまとめもよくわかります。
そこへ、電気以外のエネルギーの使い分けという部分への掘り下げは産業、経済レベルでは難しいのだろうか?と考えつつも、自分のできる分野で少しづつでもシフトできるような仕組みづくりや技術の開発をしなければならないことを実感です。しかし、シンプルでローカルな技術や技術者がどんどんいなくなることを危惧しています。エネルギーシステム機器類の設計や施工ができる技術を習得したいと思う今日この頃です。