現在、築30年代の中古住宅をこれから改修したい内容やこれから工事費が蓄積されてから改修したい部分をあれやこれやと考えています。
省エネルギー的な視点からいかに断熱材を設置できるか?なんといっても断熱材のない家なので入れ甲斐があります。しかし、ただ壁の中に断熱材を詰め込めばよいわけではありません。湿度を含んだ空気の動きと室内の温度差と生活を考えながら計画しなければ、結露してカビやすくなります。空気の気持ちになって壁の中を考えるというところです。
一方で最近急速的に知識量が増えてきている、木造住宅の長期的な耐久性を確保するために必要な家のつくり方、水、雨の問題やシロアリの問題についても、今の住宅の状況の調査とこの土地の自然現象の特徴の読取と体感などからできる部分を想像していかなければなりません。
モノ的な部分以外にも、生活として目の前にある畑や樹木などの手入れもしなければならないので、屋外作業のしやすさなんかもかんがえつつ、春に向けて野菜たちの苗づくりがしやすいスペースの確保なんかも考えたくなります。
建物の改修は土地の状況とともに既存の建物の特徴を、環境性能や快適性能、デザイン性から更新・リノベーションする作業です。手間暇や知識と時間がたくさん必要なところがありますが、今ある環境を見ながら確認しながら進めることと、コストが抑えられる特典があります。
しかし、ここでひと手間省いて既存のパッケージ商品を安易に取り込んでしまうと、ライフスタイル・使い方にあわず、余計に出費してしまうことになります。その辺の判断がやはりデザイン力になります。
私の仕事場だけでなく、先日仙台へ行ってきたとき教育施設でも様々な改修と省エネの取組みが行われていました。新しくすべてをつくり変えるのではなく、改修・リフォームでコストを抑えつつも、今その建物で生活する人の快適性を高め、省エネ的な環境性能も高める視点がますます求められそうです。これから、ちょっとそんな事例をあらためて調査したり取材してみたいと思います。

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