茶室のある住まい設計のために始めた茶道稽古。稽古開始から3か月。初めてのお茶事稽古です。約4時間ほどかかるお茶事を、亭主側とお客側に生徒が分かれ、準備し、実践する稽古です。私は初心者のため、客をさせていただきました。お茶事のことをよくわからないままでしたが、先生や先輩から教わりながらの稽古です。茶室に入ると、懐石料理をいただきます。最初に、飯、汁、向付。
膳を頂く方法なども教わります。
料理やお菓子は、先生や先輩にご準備いただきました。
食事の後は、お菓子を頂き、中座、濃い茶、薄茶の順番に頂きます。外は雨が降っていたので、茶室の電気を消し、窓を開け、雨の音を聞きながらお茶をいただきました。
雨のときは、専用の傘をさして、庭から茶室へ出入りします。茶室へ入るときは、つくばいで手を洗います。青い着物が私です、初めての袴体験でした。
8畳間の茶室でお茶事稽古。約4時間ほど、この茶室に滞在。そして、食事とお茶をいただきます。初めて体験して、すごい!の一言。
・懐石料理のフルコースをいただくこと。
・濃茶、薄茶、お茶をいただくこと。
・器、花、掛け軸、着物など、美術品的なものにふれること。
・亭主のおもてなしを受け、皆で歓談、楽しいひと時を過ごすこと。
これらをすべて、ほぼ茶室で行うということに驚きです。ここまで完成されたおもてなしの仕組みとしてのお茶事はすごいなと。日本文化のフルコースを体験した気分です。普段は、各要素の部分をそれぞれ選択し、もてなしたり、鑑賞したりしていることに気づきます。
もちろん、これだけのもてなしをするための、準備が必要なこと、水屋や台所との関係性、たくさんの道具が必要で収納が見合うこと。やってみて実感です。
おかげで、これから茶室見学では、昔、どのようなもてなしをして、どのように歴史が動いたのか?!など、想像が膨らみます。故に、どのように茶室をつくるかが、亭主、建て主のおもてなしに対する考え方をカタチにすることなんだなとも感じています。茶道、茶室がますます面白くなってきました。
茶道の稽古は、鈴木宗恵茶道教室へ通っています。【教室のHPはこちらへ】