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エコ改修した小学校の中を見学すると、以前の校舎と変わった部分へ、説明の書かれたエコ改修のポイントが貼られていました。断熱の効果が視覚的にも体感的にも分かりやすい部分です。
今回の見学会用に急遽窓へ説明を張り付けてありますが、サーモカメラによる熱画像や改修についての説明が書かれています。その下の小窓の右側は、改修前のコンクリートの壁のまま。触るとひやりと冷たさを感じます。左側は、断熱材を内側に張り付けた状態です。両方を触り比べると確かに断熱材がついている方が冷たくはありません。
こういう、説明と体感的に確かめられる部分があると、子どもや来校舎が校舎の性能や断熱性能の確認ができるところがいいところです。しかし、気をつけなければならないのは学校の子どもや先生は徐々に入れ替わってしまうので、改修の内容を伝えられる表示が実は重要なものなんです。
同じような例として、雨水タンクはよく設置されますが、案外時がたつと忘れられていることもあります。
通常、設計者は取扱説明書みたいなものをつくる場合もありますが、そういった冊子は棚にしまわれ、いつしか忘れさられがちです。だから日常的に目につきつつ、その場に馴染み分かりやすく伝えるデザインも考えていくことが大切です。

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