多分野の仕事が同時進行しています。一つひとつのテーマは異なるのですが、目指すところの趣旨は近く、それぞれがつながることで、これからの方向性も見えてくる気がします。なんとなく、長旅(仕事)の帰りに頭を整理メモです。
「木」
公共建築を木造化しようという法律ができたことで、各地域に応じた木材活用をすすめるための委員会へ参加させていただいていることと、各地で行われるワークショップのサポート作業をさせていただいています。
木をつかう意味を改めて考えさせられます。木材の地産地消。そのための調達、製材、加工、設計、構造、デザイン。簡単そうで、簡単でないことが分かります。山から建築までには関係者で構築すべきプロセスが必要です。
「復興住宅」
東北での復興住宅の環境性能を検討する研究会へ参加させていただいています。求められる基本性能とコスト。バリエーションや運用のバリエーションなどを役割分担しながらすすめています。東北3県から参加者が集まっています。
環境性能を考えるためにはベースとなるプランと仕様が必要で、構造躯体やプランを供給できる体制づくりへの検討などへもつながっていきます。また、震災復興関連なので、どのように被災地、被災者との連携が図れるのかということもあります。
「農の地産地消」
ineの会で先駆けた除線活動「草とり土とりプロジェクト」が一段落しつつも、農業体験に関連するニーズは続き、様々な場所で生活する人が農と関わることを求めていて、そのプロセスが復興へ関連していることが感じられます。
そして、地のものはやはり、その土地で消費されることが優先されるべき経済効果であり復興であることを感じています。もちろん県外とのつながりも大切です。どちらにしても単発的ではなく継続的なつながりが求められています。
「歩花ハウス」
環境工学の専門家が自邸を計画。理想と現実を調整しながら竣工へ目指すプロセスは家づくりの通常のプロセスと変わりありません。しかし、そこに、専門性と普及性を考慮しながら取組んでいる点が異なります。
パッシブという言葉・取組みのもとは、大きなシステムへの疑問からうまれていて、そのため、小さなシステム、個別の状況に応じたシステムへの構築という考え方ができます。よくわからない専門性だけではなく、分かりやすく、ホドホド感の大切さを確認しながらエコリフォームプランがまとめられ第一期が竣工間際です。
→「地域」「コーディネート」
地域の課題を読み解き、地域の資源をどのように活かせるか。そのためのデザインは?今まで大きな流れだった市場や仕組みから個別の小さなことを、たくさんの「つなげる」ためのコーディネート、調整が求められている気がしています。
それと、上からではなく、地域から、求めている人から、潜在的な求める人からの発想、視点、デザインが求められています。実用性、現実的ではない専門性からの単一的なプランが多すぎる気がします。
多様な専門性と個別のニーズをたくさんつなぎ合わせ、今までできていないデザインをすすめる必要があることを、最近の仕事から感じています。あくまで、「仮説」です。これから、「検証」する取組みとアウトプットを続けていきたいと考えています。

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